最強ヤンキーとおてんば美少女
「あ、ありがとう…」



「私にお礼言ってないで早くあの女から蓮くんを奪いなさいよ」



「それは無理だよ…」



「なんで?」



「蓮は菜々ちゃんのこと好きだし…」



「それは蓮くん本人に聞いてみないとわからないでしょ?勝手に決め付けてどうするのよ」



「でも、今日の後夜祭で蓮に告白しようと思ってるの」



「あら、そうなの?がんばりなさいよ」



「うん…ダメかもしれないけどがんばる…ありがとう、えっと…」



「笹本由奈(ささもと ゆな)由奈でいいわよ」



「由奈ちゃん、ありがとう」



うれしくて由奈ちゃんに微笑むと



「…あんたって天然?」



「笹本さん、今知ったの?」



「西本さん知ってたの?」



「そりゃ、もうずっと見てたから」



「はあ…まじか…」



「ね、ねえ、なんの話?」



「なんでもないわよ、ゆっくりしていってね」



そう言って颯爽と去って行った由奈ちゃん



「一体なんだろう…?」



「姫歌には一生わからないかもね…」



「それどういうこと?」



「なんでもないわよ。さあ、食べて回って楽しむわよ〜」



わけがわからないまま私も食べ始めた

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