最強ヤンキーとおてんば美少女
奏くんにそう言われて連れて行かれた場所は屋上



「姫歌ちゃん、奈穂ちゃん。なにがあったか教えてくれない?」



「それは…いくら奏くんでも…」



「奈穂、いいの。話すよ、奏くん」



「ありがとう」



「私が小学校6年生の時にお父さんが病気で死んじゃったの。それまでお母さんはお父さんと私をすごく愛してくれてた。だけど、お父さんがいなくなってからお母さんは変わった」



「変わった?」



「うん。お父さんがいなくなってからは毎日ぼーっとすることが多くて家事も手につかないくらいだった。だから、私が全部家事をやってたんだけど、中1になってからお母さんは夜出かけることが多くなってそのうち、男の人を連れてくるようになった」



「それがさっき最後に食べてた男の人だってわけか」



「そうなの。あの男…橋本さんは最初はいい人だった。家事とか手伝ってくれたりお母さんの世話もしてくれた。けど、仕事のストレスで段々私に対して酷い仕打ちをしてきた…」



「酷い仕打ちって?」



「それは…」



「強姦よ」



「なんだって…?」



「未遂だけどね」



「姫歌ちゃん、本当?」



「うん…1回だけだけどね。それまでは暴力ばっか…」



「そんなことが…」

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