最強ヤンキーとおてんば美少女
泣いてる女の子を無視して学校を出た私たち



「たく…姫歌がいるのになんで告るかなー」



「彼女がいても関係ないんだと思う。好きな気持ちを伝えたいのはみんな同じだから。まあでも、あの子はすごく失礼な子だったけど…」



「姫歌にしては真面目なこと言ってる…」



「うるさいわね、私はいつも真面目よ」



なんて会話をしていると



「ん」



蓮が手を出してきた



「なに?」



「手、繋ぐんだよ」



「へっ?」



「お前、繋いでないとどっか行きそうだし」



「行かないわよ、別に……でも、仕方がないから繋いであげる」



「なんだよ、それ」



私と蓮は、いわゆる恋人繋ぎをして家に向かった












家の前まで着くと緊張感が高まって来た



「相変わらずデカイわね〜」



「いつも通ってるだろ」



「そうだけど…こんな間近で見たの初めてだし」



「行くぞ」



「う、うん…」



蓮のお母さん私が蓮を助けた時以来会ってないからどんな人かわからないんだよね…



あんまりあの時のこと覚えてないし…



てか…



「庭広くね?!玄関まですごい遠い気が…」



「そうか?普通だと思うけど」



小さい頃からいるから慣れてるのか…



ムカつく男め…

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