最強ヤンキーとおてんば美少女
「そうだったの?」



「………………」



蓮に聞くと顔を赤くしながらプイッと横にそらした



「ふふ」



「なに笑ってんだよ」



「うれしくて…」



「っ……」



笑顔でそう言うと蓮は私の髪をくしゃっとした



「むふふふふふふ」



その光景を見て不気味な笑い方をする蓮のお母さん



「あ、あの…」



「初々しいわね〜!!!!」



目をキラキラさせてそう言うお母さん



「懐かしいわ〜私とお父さんが出会った時みたい〜!!」



「やめろよ…恥ずかしい…」



「いいじゃないの〜〜!!」



「はあ…」



桜さんがテンション高いのはお母さん譲りか…



「あら?姫歌ちゃん、そのブレスレット…」



「これ、私が助けた時に蓮がくれた物です」



「もうその時から姫歌ちゃんのこと決めてたのね〜、蓮」



「え?どういうことですか?」



「そのブレスレットは平野家代々伝わるものって言われなかった?」



「言われました…将来、嫁として迎える人に渡すとか……え?それ本当なんですか?」



「本当よ〜私もお父さんからもらったわ〜」



「信じてなかったのかよ」



「ふざけてるのかと思ってた」



「お前な…」



「だ、だって再会していきなり婚約者とか普通じゃありえないからね?!」

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