最強ヤンキーとおてんば美少女
平野家の執事をしてきた中でこういう事は初めてだったのかぎこちなかった



「柴田さんは、いくつなんですか?」



「30歳でございます」



「えっ?!そうなんですか?!もう少し若く見えた…」



「ありがとうございます」



「モテそうですよね」



「そんなことはありませんよ」



「彼女とかいるんですか?」



「はい」



「え?!どういう人なんですか?!」



「姫歌様がよくご存知の方ですよ」



「私の知ってる人…?」



知ってる人といえば…



奈穂…は奏くんがいるし…



蓮のお母さんはお父さんとラブラブらしいし…



あとは…



「桜さん……って桜さん?!?!」



「ご名答です」



「桜さんと柴田さんが?!なんで?!」



「元々、私たち幼なじみだったんです」



「幼なじみ…」



「母が私を強制的に平野家の執事にさせました」



「強制的にですか?!」



「ええ。私の母と奥様はとても仲が良かったもので」



「なるほど…」



「最初はどれだけ厳しいのだろうと思っていたのですが奥様がやり方は全部私が決めろと申したのでその通りにしました」



さすが、蓮のお母さん…



「私は平野家の執事をやってて良かったと思っています」



「どうしてですか?」

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