最強ヤンキーとおてんば美少女
「こんなにも暖かい家族は初めてなので」



「確かにそうかも…」



「姫歌様の寂しい心も必ず楽しいものに変わると思われますよ」



「私もそんな気がします」



そう言って、席を立ち蓮の所へ向かおうとした時



「姫歌様」



「はい」



「姫歌様はもう独りじゃありませんよ」



「はいっ…ありがとうございます…!」



私は微笑んで2階へ向かった



ガチャーー



バタンーー



「ん…姫歌…」



「ごめん、起こした?」



「目つぶってただけ…」



「そっか。体調は?」



「さっきよりはだいぶ楽になった…」



額を触ってみると少し熱かった



「うーん…まだちょっとあるけどさっきよりは下がったね。今日は泊まるからなにかあったら呼んでね」



「どこで寝るんだよ…?」



「うーん…リビングのソファーかな?」



「そんな所じゃ風邪引くだろ…」



「大丈夫だよ、バカは風邪引かないって言うし!!」



「あのなぁ…バカでも風邪引く時は引くんだよ…」



「そ、そうなの…?」



「俺のベッドで寝ろ…」



「え?!ダメだよ!!蓮、病人なのに!」



「俺は下に布団敷いて寝るから」



「ダメ!!私が床で寝るから蓮はベッドで寝て!!」

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