最強ヤンキーとおてんば美少女

「そっかぁ…家の用事なら仕方がないね…」



「ごめんね…」



「大丈夫だよ、1人で帰れるし！」



「蓮くんは？」



「なんか、桜さんと話があるんだってさ。遅くなりそうだから先に帰っててって言われた」



「じゃあ、姫歌1人なの？！」



「うん」



さっき言った…



「こんなことなら断ればよかった…」



「大丈夫だって！！！お母さん、なにか大事な用事かもしれないし」



「どうせ大した用事じゃないわよ…」



「でも、私なんかのために断わらなくてもいいよ」



「私なんかってね…姫歌は自分では思ってないだろうけど、あんたはか弱い女の子なんだから1人で帰ったら危ないでしょ？」



「でも、なにもされてないし…」



「蓮くんと抱きしめあってる所見られてからも付けられてるなら、絶対姫歌が1人で帰るのを待ってるはずよ」



「そ、そうなの？」



「姫歌はもうちょっと自分を大切にしなさい」



「…はい」














あっという間に時間は過ぎ…



放課後になった



本当の試練はここからだ、姫歌！！



「姫歌、今日はごめんね！！」



「大丈夫だよ！！」



「気を付けて帰るんだよ」



「うん！」



「なにかあったらすぐに電話して」



「わかった」