最強ヤンキーとおてんば美少女
「っ……!!」



恐怖で声が出ない



なんで?どうしてここにいるの?



そう聞きたいのに言葉が喉に引っかかって出てこない



「中島さん」



その声…



「あの時の…男の子…?」



力を振り絞ってなんとか出せた声



「そうだよ」



「もしかして、この1ヶ月ずっと付きまとってたのって…」



「付きまとうなんて酷い言い方だなぁ…?」



「…!!やっぱりそうだったんだ…」



「中島さん…姫歌ちゃん気付いてなかったの?」



いきなり、名前で呼ばれ鳥肌が立つ



「断ったから諦めたと思って…」



「諦めるわけないじゃないか…ずっと姫歌ちゃんのこと見てきたのに…」



「なにそれ…ずっとって一体どういうこと…?」



「姫歌ちゃんが転校して来た時からだよ…」



不気味な笑みを浮かべる目の前の男に恐怖が募る



気持ち悪い…



「私、断ったよね?!蓮しかいないって言ったのになんで諦めないのよ!!」



「平野蓮が転校初日に君と行動してた時、諦めようと思ったんだよ…だけど、無理だったんだ…毎日君の笑ってる顔を見るたびに僕は自分のものにしたくなったんだよ…」



「あんたと関わったこともないのに私があんたのものになるわけないでしょ?!」



「僕があれだけ見守ってたというのにまだ平野蓮のことが好きなのか…?」

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