最強ヤンキーとおてんば美少女
「ふん!!姫歌ちゃんとお前がこの前僕に見せつけたものをやっただけさ!!」



「……お前、姫歌にキスしたのか?」



ゾクッーー



今まで聞いたことのない冷たく鋭い声



その恐ろしい声に固まった



「姫歌にキスしたのかって聞いてんだよ!!!」



「し、しましたっ!!」



まるで、刃物のような声に一瞬で怯む男



「お前、俺の姫歌に手出したんだからな?わかってるよな?」



蓮はそう言って、男に顔を近付けると



「覚えてろよ。それと、2度と姫歌のこと名前で呼ぶな」



耳元で囁いた



「は、はいっ!!!」



さっきまでの威勢はどこに行ったのかすぐに去って行った



その瞬間、力が抜けた



「姫歌」



「あれ…?なんか…安心したら力抜けちゃった…あはは…」



「姫歌、とりあえず俺の部屋に行こう」



「うん…」













「はい、温かいココア」



「ありがとう…」



「姫歌、ごめん」



「え?」



「俺がすぐに来いって言ったから…あんな目に…」



「大丈夫だよ!それに、その内されるかもしれなかったし…」



「そんなこと言うな、姫歌」



顔を近付け、キスをしようとした蓮



その瞬間、さっきの事を思い出し思わず拒んだ



「姫歌?」

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