最強ヤンキーとおてんば美少女

まずい…！



早く助け出さないと…！



私は急いで男の子のもとへ向かって救い出した



よかった…



厳しい水泳教室で…



背中に人間と同じぐらいの重さの人形を乗せて泳ぐ練習があったおかげで救い出せた…



なんて安心してる場合じゃない！



ちゃんと呼吸があるかどうか確かめ…



「嘘…でしょ…？！」



息してない…



私はつい最近保健の授業でならった"心肺蘇生法"をすることになった



初めてだけどできるのかな…



でも、このまま見過ごすことはできないしやるしかないよね！！



まずは…空気を通りやすくするために顎をあげて…



心臓に手を置いて…



10回テンポよく押す



そして、息を吹きかける



それを繰り返す












応急処置を始めてから3分



男の子の意識は一向に戻らなかった



「お姉ちゃん…！…は死んじゃうの？」



「大丈夫よ。先生が救急車呼んでくれたんでしょ？」



「職員会議で誰も出てくれなくて…だから、僕が呼んだ！」



「え？どうやって？」



「僕、ここから家近いんだ」



「そっか。ありがとう。絶対私が死なせないから」



「うん…」



どんな理由で川に飛び込んだのか知らないけど人が目の前で死んでいくのはごめんだわ…！