最強ヤンキーとおてんば美少女
「え?」



「なんだよ」



「いや、なんか予想外の言葉だったから…」



「なんだそれ。それ着て行くぞ」



「え?!これ着てくの?!」



「あ?当たり前だろ。なんのために来たと思ってんだよ」



「そうですよね〜…」



こんな格好恥ずかしいんだけど…



私が着ている服は黄色のワンピースに白のスニーカー



しかも、これいくら…



「ちょ、ちょっと蓮!!こんな金額私払えないよ!!やめよう!!」



「なに言ってんの、お前。俺が払うに決まってんだろ」



「は?!いや、いいよ!!私、今ある服で充分だし!!こんな高いのダメだよ!」



「俺が払うって言ってんだよ、大人しく従ってろ」



「ハイ…」



なんでいつもこうなるのよ〜〜



レジに向かう蓮を見ながら私はため息をついた



ほんと蓮には、かなわないなぁ…



「姫歌、行くぞ」



「え?!もう払ったの?!」



「そうだけど」



「さすがですね…」



「なに言ってんだ?ほら、さっさと行くぞ」



「次はどこへ?」



「姫歌が行きたい所」



「私が行きたい所?知ってるの?」



「知ってる」



私、蓮にここ行きたいとか言った事ないんだけど…



「なにぼーっとしてんだよ、置いてくぞ」



「あ、待って!!ってうわ!!」



「姫歌!!!」

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