最強ヤンキーとおてんば美少女
「し、死ぬかと思った…」



「たく…あぶねーな」



なにもないところでつまずき、転びそうになった私を間一髪で支えた蓮



「ご、ごめん…ありがとう…」



蓮から離れようとした瞬間、私の手を握り歩き出した



「え?蓮…?」



「なに?」



「なんで手…」



「危ないから。ダメ?」



「ダメじゃないけど…」



「まあ、ダメって言っても離さないけどな」



「なにそれっ…」



顔を赤くしながら手を握り返した



「可愛いなぁ、お前はほんとに」



「なっ…!うるさい〜!!」



「ふっ…着いたぞ」



「へっ?」



「姫歌が行きたい所」



ここ…



着いた場所はちょっと前に奈穂と一緒に行きたいねって話してたお店だった



そこは、雑誌に載るくらい有名な雑貨屋さん



可愛い小物がいっぱいあるの



「あの時の会話聞いてたの?」



「当たり前だろ」



「だって、あの時蓮寝てたじゃん」



「寝てても聞けるんだよ」



「怪物じゃん、それ…」



でも…



「うれしい…ありがとう」



「これからも姫歌が行きたい時、いつでも連れてってやるから」



「うん…」



2人でお店に入ると雑誌に載ってた通り、店内は綺麗でたくさん可愛い物が売っていた

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