最強ヤンキーとおてんば美少女
「うん」



「まあ、よくがんばったな」



「っ……いきなり優しくするなんてずるい」



顔を赤くしながらそう言うと、蓮は笑って私の手を握り保健室を出た
















「姫歌、どうしたの?!その足!!!」



運動場まで戻ると奈穂が驚いた顔をしてそう聞いてきた



「ちょっとね…」



「ちょっとねどころの腫れじゃないでしょ!!」



「すみません…」



「奈穂、姫歌最後のリレー走らないから」



「まあ、この足で走るやつはバカだからね…」



「うっ…」



さっきまで走ろうと思ってた…



「姫歌の代わりに俺が走るから」



「蓮くんが?!」



「ああ」



「2回も走って大丈夫なの?」



「姫歌の順番は真ん中くらいだ。俺はアンカーだから休憩するには充分時間がある」



「まあ、確かにそうだけど…」



「姫歌に走らせるよりはましだろ?」



「確かに。蓮くん、姫歌の分までよろしくね」



「任せとけ」



蓮はそう言うと奏くんたちの所へ戻って行った



「姫歌はとりあえず、終わるまで休んでいなさい。と言ってもあと1種目で終わりだけど」



「うん…リレー、出たかったなぁ…」



「しょうがないでしょ?足ケガしてるんだから」



「そうだけどさぁ…」


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