最強ヤンキーとおてんば美少女
もうだめだ…



最後は蓮だけどあれだけ差が開いてたら全員抜かすのは無理だよ…



そして、蓮にバトンが回った



「えっ…うそ…」



その瞬間、私は息が止まりそうなくらい驚いた



どんどん人を追い越し、あっという間に1位になった



「蓮ってあんなに速かったっけ…?」



私の番の時はあんなに速くなかったのになんで…?



そのまま、1位でゴールした蓮



私は呆然としたままだった



「1位はCクラス!!最下位からの逆転勝利!!」



体育委員長も驚いているのか、声が裏返っている



みんながキャーキャー騒いでる中、蓮は走って私の元へ来た



「姫歌、足はどうだ?」



「そんなことよりも、すごいよ!!蓮!!」



「え?」



「最下位だったのに1位まで上がってくるなんて!!!」



「姫歌が走れない分、がんばろうって思ったらなんかいきなり速くなった」



なんか理由が単純だけど…



「私、びっくりしたよ!絶対1位なんて無理だと思ってたのに!!」



「そうか?」



「うんっ!!もう蓮、最高!!」



そう言って私は蓮に抱きついた



「おい、姫歌。足ケガしてるんだから大人しくしてろって」



「大丈夫大丈夫!!蓮、ほんとにありがとう!!!」



抱きつきながら喜ぶ私を蓮は抱きしめ返した



見事、私たちは優勝し、体育祭を終えた

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