最強ヤンキーとおてんば美少女
「ううん、なんでもないよ。それより、送っていこうか?重いでしょ、それ」



「え?でも、優ちゃん引っ越しの準備とかあるんじゃないの?」



「姫を送る時間ならあるからさ」




「なら、お願いしよかな」



優ちゃんこと永倉優斗(ながくら ゆうと)は私の幼なじみ



小さい頃からいつも一緒に遊んでいた



お父さんがいなくなってからも優ちゃんが支えてくれた



橋本さんに暴力振るわれていた時も優ちゃんがいつもそばにいた



私にとって、優ちゃんはお兄ちゃん的存在だった



「まさか、優ちゃんと再会するなんて思ってなかったな〜」



「俺もだよ。姫、元気そうでよかった」



優ちゃんとは、私が高校に入る前に離れ離れになったの



「今は支えてくれる人がいるから大丈夫なんだ〜」



「よかった、姫にそういう人たちができて」



「うん、ありがとう」



「ところで、桜学園ってどんな所なの?」



「桜学園?普通にいい所だよ、ただ…」



「ただ?」



「ヤンキーがいっぱいいる」



「まじ?」



「大まじです」



蓮とか奏くん、矢島は特に…やばい部類に入るよね…たぶん…



「まあ、でもあいつらはいい奴だから大丈夫か…」



「あいつら?」

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