最強ヤンキーとおてんば美少女
「あ、うん。今、一緒にいるヤンキーはいい奴だから優ちゃんもすぐ仲良くなれると思うよ」



「そうだといいな」



「喧嘩っ早いけどね…」



なんて呆れていると



「姫歌?」



いつもの聞き慣れた声がした



「蓮」



「なにしてんの……って誰そいつ」



私の隣にいる優ちゃんを見た途端、眉間にしわを寄せそう聞いた



「えっと、私の幼なじみの永倉優斗。お兄ちゃん的な存在だよ!」



「お兄ちゃん…ねぇ…」



「う、うん…」



な、なんか怒っていらっしゃる…?



「姫、この人は?」



ここは彼氏って紹介するべきだよね…



じゃないと後でなにされるかわからないし…



「えっと、私と同じクラスで彼氏の平野蓮」



「彼氏?」



「うん」



「どーも、姫歌の彼氏です」



「姫の幼なじみの優斗です」



……なんかすごい怖い雰囲気なんですけど



「姫歌、帰るぞ」



「え?!ちょっと蓮、待って!優ちゃん、ありがとうね!!」



「うん。姫の家この辺なの?」



「この辺っていうかここだよ!」



「え?ここって…」



「俺の家だけどなにか?」



「だって、姫の名字っは中島じゃ…」



「姫歌の家でもあるんだよ、ここは。もういいだろ。姫歌、行くぞ」

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