最強ヤンキーとおてんば美少女
「姫歌?」



あんな思いするくらいなら友達なんて…



「おーい、姫歌ー」



「へ?」



「へ?じゃなくて帰るぞ」



「HRは…?」



「もうとっくに終わってる」



「いつの間に…」



「早く帰るぞ」



「はいはい」



いつも通り、3人並んで教室を出る



奏くんや蓮を見てる女の子たちの横を通った時ーー



「調子に乗らないでくれない?」



「一緒にいられるのも今のうちよ」



と言われたことに蓮たちは気づいてなかった

















「姫歌、今日は俺たちお前と同じ方向で帰るから」



駅に着いた途端、蓮にそう言われた



それまで私は、2人は家どこなんだろう〜ってちょうどそんなことを考えていた



「え?こっちの方向なの?2人とも」



「そうだよ。俺も蓮も用事があって違う方から帰ってたけどもうその用事終わったから今日から姫歌ちゃんと一緒に帰るよ。と言っても学校から駅までは一緒だけどね」



と言ってクスッと笑う奏くん



「矢島にお前の存在バレちゃったしな」



確かに…



女の子たちの目が怖いからなるべく1人で帰りたかったけど変なことに巻き込まれるのは嫌だからここは我慢するしかないか…



この2人がいれば安心だし

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