最強ヤンキーとおてんば美少女
「あの大きい豪邸」



「行き過ぎ。その後」



「隣にすごいでかいのあるな〜…これ?」



「そう、それ。隣ってどういうこと?」



「え?そのままの意味よ。あの豪邸の隣にあるアパートが私の住んでるとこ」



「まじかよ…」



「なにが?」



「同じ方向だとはわかってたけどね〜」



「だから、なにがよ?」



「姫歌ちゃん、その豪邸の苗字みた?」



「うん。みたよ」



どんな人が住んでるんだろうって思って気になって名前みたことあったのよね



「えっと…確か…平野……ってまさか…」



「うん。そのまさかだよ。ここは蓮の家」



「うそ?!?!」



「嘘じゃない」



ん?



「じゃあ、なんで奏くんは一緒に帰ってるの…?」



「正面から見て蓮の左隣にある家が俺の家だよ」



「……は?」



「蓮の家よりは小さいかもしれないけどね〜」



いや…同じくらい大きいよ…



あれで小さいとか普通の家とかどーなるのよ…



「蓮と奏くんって一体何者…」



ケンカ強いし、家は大きいし…



一般市民だった私にとってあの大きさは家というよりお屋敷…



「姫歌、学校の名前はわかる?」



「そりゃ、わかるわよ。桜学園でしょ?」

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