最強ヤンキーとおてんば美少女
初めて乗ったジェットコースターは思ったよりも楽しくておもしろかった



「やっぱりここのジェットコースターは最高だな」



「蓮、乗ったことあるの?」



「昔な。小さい頃に」



「そうなんだ。ジェットコースターってこんなに楽しいんだね〜」



「ジェットコースターが好きならあれも好きか?」



そう言いながら蓮が指を差したものは



「コーヒーカップ?」



「そう、コーヒーカップ」



「それって回すやつだよね?」



「まあ、コーヒーカップだからな」



「乗る〜!」



「ふっ…子供みたいだな、お前」



「悪かったわね…」



「可愛いからいい」



「うっ…いきなりそういう事言うのズルい…」



顔を赤くしながらそう言う私に



「ほら、行くぞ」



蓮は優しい笑顔を浮かべてそう言った



あの笑顔は反則だ…



かっこよすぎる…



くそ…



「姫歌、乗らないのか?」



「の、乗る!」



まだ顔が熱いまま、蓮とコーヒーカップに乗った



「準備はよろしいですか〜?それでは、楽しんでください!」



その声と共にコーヒーカップを動かした蓮



「楽し〜い!!もうちょっと早く動かしてよ〜!」



「早く動かしていいの?」

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