最強ヤンキーとおてんば美少女
「お前ら、人の女に触ってんじゃねーぞ。こいつは俺のもんだ、俺と乗るんだよ」



蓮はそう言うと私の手を握り、白い馬に乗った



「ちょっと、蓮!」



「なに?」



「乗らないって言ってたじゃん!」



「そういう意味で言ったんじゃねーよ」



「じゃあ、どういう「ねえ、あの人かっこよくない??」」



「へっ?」



「ほんとだ〜!白馬の王子様みたーい!」



「かっこいい〜!」



「でもさ、一緒に乗ってる子彼女だよね?」



「絶対そうでしょ〜可愛いし」



「小さくて子供みたいで可愛い」



子供…



「だから、嫌だったんだよ」



「え?」



「お前がこれに乗るの」



「なんで?」



「似合いすぎてるから」



「……は?」



「子供が乗ってるみたいで可愛いの」



「いや、それ全然うれしくないんだけど」



「男には話しかけられてるし、まじ勘弁」



「勘弁なのはこっちなんですけど…」



「どうして?」



「いや、どうしてって…この態勢がおかしいからでしょ?!」



「おかしいって?」



「1つの馬に2人で乗ってるところよ!」



「だって、お前1人で乗ったら落ちそうで怖いもん」



「私どんだけ危なっかしいのよ…」

< 263 / 280 >

この作品をシェア

pagetop