最強ヤンキーとおてんば美少女
「やっと気付いたの?」



「やっと気付いたのって…こっちの方が危ないでしょ?!」



「大丈夫」



「ひゃっ…!」



「俺が支えてるから」



蓮は自分の胸に私を寄せ、抱き締めた



「ちょっ…!危ない!!」



「だーかーら、大丈夫だって」



「は、恥ずかしい!!見られてるし!!」



「いいじゃん、見せびらかせとけば」



「そういう問題じゃなーーーい!!!」



終始、満足気な蓮に対して私はドキドキでいっぱいでした














お昼を食べ、少し歩いた時



「姫歌」



「なに?」



「あれ、行こうぜ」



「えっ……あれ…行くの…?」



「当たり前だろ?遊園地と言ったら…なぁ…?」



「も、もう時間だから帰ろう…!!」



「まだ1時間以上もあるぞ」



「うっ…」



「一緒に入れば怖くないだろ?」



「そういう問題じゃ…」



「ほら、行くぞ」



蓮がニヤリと笑って嫌がる私を無理矢理連れて行った所は



「いーーーやーーーーー!!!」



「いかにも怖そうな雰囲気が漂ってるなあ?」



私が嫌いなお化け屋敷



「うう…入りたくない…」



「歩くだけだって」



「確かにそうだけど…」

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