最強ヤンキーとおてんば美少女

「お前、LIGHTっていうブランドの服屋知ってるか？」



「もちろん、知ってるわよ！少し高いけど可愛いって高校生にもママさんにも人気だっていうブランドよね。私からしたら高くて買えないけど…ってまさか…」



「うん。そのまさかだよ、姫歌ちゃん」



「なっ…？！」



なんだって〜？！？！



「LIGHTっていうのは俺の兄貴の光から来てるんだ。蓮の家と一緒だけど女と男だから少し違うね」



そんなのどーでもいいよ…



今の私は有名ブランドの経営者の弟っていうあなたに驚いてるわよ…



「なんか疲れてきた…」



「やっぱり姫歌ちゃんに話すのは早かったかな？」



「大丈夫だろ」



いや、大丈夫じゃないでしょ！



「2人が大金持ちだってこと学校のみんなは知ってるの？」



「知ってるよ」



そうなんだ…



「金目当てで寄ってくるやつばっかだよな、俺たちの周りは」



「うんうん。それか顔でね」



まあ、確かに…



「でも、姫歌ちゃんは違ったかな」



「え…？」



「再会した時、俺が姫歌ちゃんっていきなり名前で呼んだらすごい不愉快そうな顔したよね」



不愉快そうじゃなくて不愉快だったんだけどね…



「あんな子は初めてだったよ」