最強ヤンキーとおてんば美少女

「あっ！！！」



「どうしたの、奈穂」



「矢島が最近、一緒にいる女の子…」



「えっ？！？！あの子が？！」



「間違いない、あの後ろ姿…」



「ね、ねえ、笹本由奈ってさっき言ってたよね…？」



「うん」



「どこかで聞いたことない？」



「言われてみれば…うーん…どこだっけ…」



笹本由奈…笹本…由奈…



「あーー！！！！」



突然、大声を出した私にみんなが一斉に振り向いた



「姫歌…！声大きい！！」



「ご、ごめん…」



「思い出したの？」



「うん…バレー部の…ほら、文化祭の時にさ！」



「あー！あの子ね〜雰囲気全然違うからわからなかったわ」



「一体、いつどこで知り合ったんだろ…」



「それでは、矢島くんどうぞ！！」



「由奈、これまで友達同士として遊んだり、話してたりしてたけどこれからは恋人同士として一緒に過ごしていかないか？」



「………もちろん」



『キャーーーーーーーー！！！！』



由奈ちゃんが返事をした瞬間、湧き上がる歓声



「うわ〜ん！！！奈穂〜〜！！」



「ちょっ…！！姫歌、なんで泣いてんの？！」



「矢島に彼女ができて…！！」



「あんた…失礼なこと言ってない…？」