最強ヤンキーとおてんば美少女

「なら、よかった！」



「え？」



「姫歌ちゃんが良ければ蓮と一緒に僕の経営するホテルで働いてくれないかな？」



「私が…ですか…？」



「うん。あ、でも、働くと言っても秘書だけどね」



「ひ、秘書？！」



「そう。蓮には次期社長になってもらうつもりなんだ。その秘書をやってもらいたいんだよ、君に」



「でも、できるかどうかわからないし…」



「大丈夫、ママも今僕の秘書やってるから」



「え？！そうなんですか？！」



「うん、ママに相談したらね、姫歌ちゃんに色々教えたいって言ってたんだけどどうかな？秘書検定とかあるから大変だと思うけど…あ、もちろん、姫歌ちゃんが嫌なら無理強いはしないよ」



「……やります」



「ほんとに？！」



「はい… 正直、不安ですけどずっと蓮に助けられてきたので今度は私がそのお返しをしたいです」



「姫歌…」



「よかった。つらいかもしれないけど、がんばろうね」



「はい…！」



「じゃあ、あとは蓮に任せようかな。話があるみたいだし」



「え？そうなの？」



「…………………」



「なら、僕は仕事部屋にいるから」



そう言って、蓮のお父さんは出て行った



「話ってなに？」