最強ヤンキーとおてんば美少女
「なんで?普通、初対面の人にいきなり名前呼ばれたら不愉快でしょ?」



「ははっ姫歌ちゃん、言うね〜でも、他の女は違ったんだよ、みんな。俺たちが名前で呼ぶといつも頬を紅潮させてこっちに寄ってくるんだ」



出た…



前の学校にもいたなぁ…そういう子



「けど、姫歌は違う」



今まで黙っていた蓮が口を開いた



「姫歌は寄ってくる所かこっちに見向きもしない。挙句には俺のこと指差してあの時救った男じゃない、絶対に好きにならないとか言うし」



「うっ…それは…」



「こんな女初めてだよ」



少し呆れた顔で笑う蓮はいつもより少しかっこよく見えた



奏くんと分かれて私も帰ろうとした時



「おい、姫歌」



「なに?」



「明日から俺の家来て料理作って」



「……は?なんで?意味わからない」



「お前は俺の婚約者だ」



「なった覚えないけど?」



「俺が婚約者って決めたらお前は俺のなんだよ」



「はぁ?なにその言い訳」



「だから、作りに来い」



「いやに決まってんでしょ」



「拒否権なし」



「なっ…!」



「楽しみにしてるからな?」



そう微笑んで蓮は私の頬にキスをした



「信っっっじられない!!!!」



顔を真っ赤にして叫んだ私の声は綺麗な夕日と共に消えていった

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