最強ヤンキーとおてんば美少女

始まった嫌なこと

蓮と奏くんと家が近いとわかった次の日、私はまだ隣だったという実感がわかないまま登校をした



まさか、2人の家があんなに近いなんて…



びっくりしたよ…



し、しかも蓮のお姉さんが桜学園の理事長だったなんて…



どんな人なんだろう?



ちょっと気になるわよね…



あの顔立ち抜群の蓮のお姉さんだし…



あ!いや、別に蓮のこと好きではないよ?



イケメンなのは認めてるだけ



それ以外はダメだけど…



「なにがダメだって?」



「うげっ?!?!」



「うげってなんだよ。もうちょっと可愛い声出せないのかよ」



「はいはい、どうせ私は可愛くないですよ〜だ」



「で?それ以外はダメってなにがかな?」



無視かよ!



寂しいじゃん!!



可愛くないのは本当だけどさ…少しくらい否定してくれたっていいじゃん…



「おい、なに拗ねてんだよ」



「別に…蓮には関係ないもん…」



「あ?なんだと?」



「まあまあ、2人とも!朝からけんかしないの!」



「あ、奏くんおはよ〜」



「姫歌ちゃん、おはよう」



あ〜癒しだわ…奏くんの笑顔が唯一の癒し…



でも、この笑顔の裏には黒いものが…



「ん?姫歌ちゃん、なにかいった?」

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