最強ヤンキーとおてんば美少女
そう言って、蓮は私の手をとって保健室を出ようとした



「あ、最後に言っておくけど、今回は大目に見てやるが…次も俺の大事な女になにかしたら…わかってるよな?俺は女でも殴れるからな?」



呆然としている上原さんを無視して私たちは保健室を出た



















「姫歌…痛むか…?」



誰もいない教室で左頬を撫でながら心配そうに聞いてきた蓮



「ううん。もう大丈夫だよ」



「ごめん。俺が告白なんかの返事に行かなければ…」



「私は大丈夫だよ。私なんかに優先してがんばって告白決意した女の子がほっとかれちゃかわいそうでしょ?」



笑いながらそう言った時



グイッーー



「え?蓮…?」



私は蓮に抱き締められていた



「姫歌、俺はお前が大事だ。お前を傷つけたくないし、無理してる所もみたくない」



「蓮…」



「だから、なにかあったらすぐに俺を呼べ。なにも隠すな」



「うん…ありがとう」



しばらくの間、抱き締め合っていると



ガラガラッ



「姫歌ちゃん!!!!!!」



息を切らした奏くんが慌てた様子で教室に勢い良く入ってきた



「いってぇー…」



その瞬間、私は蓮を思いっきり突き飛ばしていた



「2人とも、なにしてたの?」

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