最強ヤンキーとおてんば美少女
カッチーン



焦りがあったからなのかわからないが私の頭の中で何かが切れた



「ちょっとあんた!!」



「は?」



「さっきから何なの?!早くしろだの殴られたくなければだのうるさい!!」



「……………」



「そう言えば私が怯えてくると思ってんの?!ふざけないでよ!!私はそんな弱い女じゃない!!わかったか?!」



「ぷっ…」



私が息を切らして言い切ると矢島は笑い出した



「はははっ!」



「な、なにがそんなにおもしろいのよ…!」



「お前、おもしろいやつだな。俺が怖くないのか?」



「怖くないと言ったら嘘になる…」



「ははっ!」



私がそう言うと再び矢島は笑い出した



「ね、ねえ…笑いすぎじゃない?」



「いや〜おもしろくて…お前みたいな女はじめてだよ。みんな俺にびびって泣き出すのに」



「はぁ…」



「お前、名前は?」



「中島…姫歌…」



「姫歌か、気に入った」



「…は?」



今、こいつなんて?



「俺、ここの生徒なんだよね。今はわけあって停学中だけど」



どうせ喧嘩とかでしょ…



てか、自分の学校で暴れようとしてたのこの人…



「停学期間終わったら学校に行くわ」



「いや、それ私になぜ言う…?」

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