最強ヤンキーとおてんば美少女
私がそう答えると呆れた声を出す、矢島



一体なによ?



「姫歌ちゃん!蓮!」



混乱していると後ろから奏くんが焦った様子でこっちに来た



けど、矢島の姿を見た途端、その表情は無に変わる



「なんで矢島がここにいんの?」



その声は蓮と同じくらい怖かった



「ふっ…じゃあ、またな…姫歌」



「え?あ、うん…」



って思わず返事しちゃったし!!



「姫歌ちゃん、矢島になにかされた?」



矢島が去った後、奏くんがそう聞いてきた



「う、ううん!なにもされてないよ!」



脅されたけど…



「今度会ったら殴ってやる…」



なんて思っていると後ろからすごいオーラと共に声がした



「れ、蓮…?」



「殴るって、やっぱりあいつ姫歌ちゃんになにかしたのか?」



「いや、なにもしてない。だが、あいつ俺に宣戦布告してきやがった」



「は?」



「どうやらあいつ姫歌のこと気に入ったらしい」



「え、まじ?」



「ああ、まじだ。喧嘩はもうおしまいだとよ」



「矢島が喧嘩捨てるなんて本気なんだな…」



「上等だ。やってやろーじゃねーか」



「姫歌ちゃんも大変だね」



「なにが?」



「……なんでもないよ」



奏くんがなんのこと言ってるのかわからなかったから聞いたのに呆れた顔ではぐらかされた

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