最強ヤンキーとおてんば美少女
いや…でも、待て矢島と言ってもあのヤンキーの矢島じゃないかもしれな…



「停学中だった矢島悠人だ」



そんなわけないよね〜…



同じクラスって言ってたし…



「なぜかは知らんが今日から真面目に学校来ることにしたらしい。ほら、矢島今日だけ遅刻にはしないから席に着け」



もっちゃんにそう言われて矢島は自分の席へと移動した



…ん?なんでこっちに来る?



矢島は自分の席ではなく、私の所までなぜか来ていた



「おい、矢島お前の席はそっちじゃ…」



「え?」



矢島は私の手を握り、立ち上がらせると



「会いたかったよ、姫歌」



『キャーーーーー!!!』



そう言って私を抱き締めた



それと同時に再び湧き上がる黄色い歓声



「ちょ…!矢島!!」



「姫歌、照れてる?」



こんなことされたら誰でも照れるでしょ!!



ていうか、矢島ってこんなキャラだっけ?!



テンパってる私を矢島は、ふっ…と笑って解放した



「じゃあ、また後でね、姫歌」



矢島の予想外の行動に私はその場に立ち尽くしていた



「中島〜?おーい、中島〜」



「は、はい!!」



「出席取るから席つけよ〜」



「あ、はい!」



先生にそう言われ席に座った私

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