最強ヤンキーとおてんば美少女

そして、私たちは体育館へと向かった



「中島さん」



体育館で準備運動をしていると突然、話しかけられた



「え？」



「蓮くんたちとはどういう関係？」



「どういうって…別に…」



「じゃあ、この試合で私たちが勝ったら蓮くんに近付かないっていうのはどう？」



「なんでそんなことあんた達に決められないといけないのよ？！」



私が黙っていると奈穂がいきなりキレ出した



「だって、目障りなんだもの」



「はぁ？！目障り？！あんた達の「奈穂」」



私はキレる奈穂の言葉を遮り



「わかった。その勝負受けて立つわ」



そう言った







「奈穂ごめん！！」



A組の子たちが去った後、私は奈穂に謝った



「え？」



「勝手に勝負受けちゃって…」



「私もムカついたし、別に大丈夫だけど…でも、なんで勝負受けたの？」



「……わからない。わからないけど蓮たちと離れるのは嫌だって思ったの」



「姫歌、それって…」



「え？なに？」



「ううん。なんでもない」



そう言って奈穂はうれしそうに笑った



「あ…このことは蓮たちには内緒ね？」



「なんで？」



「負けたら恥ずかしいからさ。なーんて、本当は蓮に心配させたくないんだ」