最強ヤンキーとおてんば美少女
「はあ?なにがよ」



「なにがって…中島さんをいじめてだよ。中島さん、あんた達になにかしたわけ?」



「したわよ…!蓮くんと奏くんの周りをハエみたいにウロチョロしやがって!迷惑だわ!!」



「あのさ、言っておくけど、どう見ても中島さんが平野くんたちのそばにいるんじゃなくて平野くんが中島さんのそばにいるんでしょうが。それを受け止めたくなくて自分たちが勝手に中島さんが平野くんたちのそばにいるって思ってるんでしょ?」



「あんたになにがわかるのよ!!」



「確かに、あんた達のやることはわからないね。てか、わかりたくもないわ。このこと、平野くんに言ったらあんた即退学よ?覚悟しておきなさい」



そう言って、私は教室を出た







平野くんどこよ…!



平野くんを探しに教室を出たけれど…



どこにもいない…



そして、廊下の角を曲がった時



「いた…」



そこにはかなり焦った様子の平野くんがいた



「平野くん!!!!」



「西本…?」



「平野くん…!中島さんの場所、体育館倉庫!!」



「なんで姫歌の場所を西本が…?」



「上原美鈴がそう言ってた」



「上原美鈴だと…?」



「うん…平野くんたちのそばにいる中島さんが許せなくて閉じ込めたらしい」

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