最強ヤンキーとおてんば美少女
私がそう言うと、平野くんは一瞬すごい怖い顔をした



けど、いつもの平野くんに戻り



「ありがとな、西本!!!」



そう言って体育館倉庫へ走っていった



早く中島さんを見つけてね















あれから、中島さんと平野くんは戻ってくることはなかった



見つかったのかな?



なんて思っていると



「ねえ、ちょっと」



げっ…上原美鈴…



今度は私ってわけ…?



「はいはい。言いたいことあるんでしょ?ついていくわよ」



女ってめんどくさい…



上原美鈴に連れてかれた場所は人があまり通らない階段



上原美鈴は私の前で止まると



「あんた、さっきの何?」



そう言った



「さっきのって?退学になるって話?」



「そうよ」



「そのままの意味じゃない。あんたは中島さんを監禁した。しかも、何時間も。今は平野くんが助けてると思うけど、一歩間違えたら中島さん脱水症状で死んでるわよ?そんなこと学園長が許すとでも思う?」



「学園長は今は不在中よ」



「そんなの関係ないわね。あんたここの学園長の名前忘れたの?」



「桜でしょ?」



「苗字は?」



「平野………って…」



「そうよ、平野くんのお姉さん」

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