最強ヤンキーとおてんば美少女
「そんな…!!」



「知らなかったの??平野くんが自由に動けるのはお姉さんが学園長だからよ?平野くんのこと好きって言う割にはなにも知らなかったのね」



「でも、今回のことは蓮くんは関係ないでしょ?!」



「あんた見てわからない?平野くんがどうして中島さんのためにあんなに動くか」



「わからないわよ!!」



「中島さんのことが好きだからに決まってるからでしょ?」



「なんであんたにそんなことわかるのよ!!」



「だから、見てみればわかるんだってば。かなり惚れ込んでるわよ、あれは」



「まさか、蓮くんのこと」



「はあ?!好きなわけないでしょ?!私が見てたのは中島さん!!あんなに可愛い子今まで見たことないわよ」



「蓮くん、あんなやつのどこがいいのよ…」



「中島さんの魅力に気付かないなんてバカね」



「なんですって?!」



「あんたよりは可愛いと思うけど?」



「さっきから、ふざけんな…!!」



突然、豹変した上原美鈴は私を叩こうと手を振りかざした時



パシッーー



いっ…たくない



あれ?



そう思って目を開けるとーー



「女の子に暴力は良くないな?」



そこには毎日よく見る黒髪が…



「か、奏くん…」

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