最強ヤンキーとおてんば美少女
教室に戻るといつの間にか放課後になっていて誰もいなかった



逆に言うと五十嵐くんと二人きり…



な、なにされるかわからない…!



さっきみたいに殴られそうになったらどうしよう!!



壁に穴あいてたし…



私がオロオロとしていると五十嵐くんが突然、振り向いた



「ご、ごごごごごめんなさーーい!!」



恐怖のあまり、謝る私



「ぷっ…!」



「え?」



「あははは!」



こ、今度はどうした…?



「ごめんね、西本さん。怖がらせちゃって」



戻ってる…



笑いながらそう言う五十嵐くんはいつもの彼だった



「だ、大丈夫です…」



本当はかなり怖かったけど…



「俺、本気でキレると周りが見えなくんだ」



「口調もだいぶ変わってたもんね…」



「うん。ちょっとキレすぎちゃったかな」



「いいのよ。あんなやつにあれぐらいは言ってやらないと」



「西本さんっておもしろいね。姫歌ちゃんと似てる」



「あのさ…中島さんってどんな子…?」



「姫歌ちゃん?他の子とは違うかなぁ…あとはおもしろい子だよ。それと鈍感。でも、なんでそんなこと聞くの?」



「あ…いや…ちょっと気になって…」



「姫歌ちゃんはいい子だよ」



「そうなんだ…」



そう言われるとますます仲良くなりたいって思っちゃうなぁ…

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