愛の唄をあなたに
体育館倉庫には誰もいなかった。

窓が開いているからかな?

すごく涼しかった。

「当たり前だよね。」

だって優里の方が可愛いし、性格もいいし。

ッ...

あふれる涙を止められなかった。

「誰かいるのか?」

ビクッ_

「すみません。今出ます。」

ひとかげの横を通ろうとすると...

バンッ_

「なんで泣いてるんだ?」

肩を掴まれて向かい合う体制になった。

「え...?」

切れ長の目と、高い鼻。

茶色で少しくせのある髪が似合ってる。

な、なんであたしこんなイケメンと見つめあってるの!?
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