幼なじみを好きになって
「ひ、大翔!?なんでここに…」
「先生、今日学校自体を体調不良で休んでるから、自習になった」
「そ、そうなんだ……」
「あと、担任は大学の説明会にかりだされたから、HRもないんだとよ」
「そっか…」
相変わらず私は下を向いたまま大翔と話していた。
「で?」
「へ?」
いきなりまた単発で言葉を発せられたものだから、私はまた大翔の方を向くことになった。
「へ?じゃねーよ。何がヤなんだって聞いただろ」
「あ……」
__そんなこと、大翔に言えるわけないじゃない。
大翔の好きな人のことを考えると、ズキズキしているなんて。
この気持ちがいったい何なのか、わからないのに。