BLUE STONE 壱
12






あ〜レツがご機嫌斜めだ


その証拠にさっきからタバコを吸う手を止めない。


かれこれここで何分?何時間?過ごしたんだろう。


おまけにこの暑さ…倒れるよ私………


レツは待つのが嫌いらしい。
………私の自己解釈だけども


それにしても………っ


『あっつい………』


小さく呟いたつもりだったが、レツにはどうやら聞こえてたらしく


ニヤっと不敵な笑みを見せた
なんだか………とても嫌な予感


不敵な笑みを浮かべるレツはやっとタバコを吸う手を止めて汗ひとつもかいていない顔を近づけてきた


………いやいや、まってよ


ショウシが目の前にいるのにまるで気にもしてない様子のレツ


レツの、綺麗な顔が目の前にやってきたと同時に目を強く瞑った


じゃないとこんな綺麗な顔のどこを見ればいいっていうのよ!


と、すると唇に軽くキスをされ慌てて目を見開いてレツを見上げれば
肩を震わせて笑ってやがる………


「やっと、反省したか?華衣」


『………しましたけども』


とっくの昔に。


「倒れそうなんだろ?」


くくっと笑いをこらえてるレツ





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