BLUE STONE 壱
イケない看板や
露出の高い女
髪の毛を盛り盛りにしている男
あちらこちらに溜まるカラフルな髪色をした柄の悪い男。
ほらねーーー…
1人じゃないの。
綺麗な街だなんてお世辞でも
言えないこの街が私にとっては
唯一の居場所なんだから……
繁華街の キャバクラ 《パール》と
書かれた看板の前で座っていると
「あれ?どしたの?家出?」
とおちゃらけた男の声が
したので目線を上げてみる。と
案の定 金髪の髪を弄んでいる
世にもいう、不良 といった男が
私を見下ろしていた。