BLUE STONE 壱
と私たちの後ろから聞こえた
少し低い声。
まさか私達だろうと思わない私と男は目もくれず、ホテル街に足を進めた。が
「なにしてんのか聞いてるんだけど?」
とあたしたちの目の前に現れた男は
私の隣にいる男を睨みながら
胡散臭い笑顔で問い詰めた。
男は邪魔されたのが気にくわないのか
「あぁ?」と掴みかかろうとした時
「俺等の縄張りに勝手に入ってこられちゃ困るんだけどな〜」
と楽しそうに話すこの綺麗な男の人を見た私の隣の男は
「…ま、まさか、ショウシ…?」
ショウシ?誰それ。
と眉間に皺を微かに寄せた私
「邪険が、俺等の縄張り荒らさないでほしいんだけど?」
とニコニコしながらいうショウシって男は私の隣の男と距離を縮めていく
「ひっ、す、すみませんっしたっ」
と呆気なく逃げていくさっきの男を唖然とした顔で見てると
「君、あいつの彼女?な訳ないよね」
と、ショウシという男は私を見た。
じーっと見てみると綺麗な顔つき
優しそうなたれ目がちの目に
ダークブラウンの髪の毛