BLUE STONE 壱





しばらうぼーっと見ていると


「あ。てか自己紹介がまだだったね」


と私に優しく笑いながらいうショウシ。



「俺はショウシ。
風神でBlue stoneの管理人だよ。」



Blue stone?
管理人?風神?



と聞きなれない言葉が飛び散る中
「君は?」ときかれた



『……ケイ』




と小さな声で自分の名前を言うと
ショウシは優しく笑ってから
私の頭を撫でた。


妙にそれが気持ちよくて
目を少し細める。



「ねぇ君さ。…じゃなくて
ケイちゃん?俺のこと怖くない?」



…怖い?



静かに首を傾げる私を
ショウシは困ったように
私から目をそらすと


「ほら、俺ね風神だしBlue stoneの管理人だし」


なにを言ってるのだろうか
Blue stoneや風神を
聞いたことのない私は
さらにくびをかしげると
ショウシは驚いたように



「…もしかしてケイちゃん。
俺等のこと知らない。とか?」




その言葉にコクンと、首を縦に降る。
するとショウシは目を見開いたまま
私の頭を撫でながら「そっか」と
優しく呟いた。



なんてゆうんだろう。
この落ち着く感じ。



きっとショウシはお兄ちゃんタイプなんだろうなぁ…



なんて思いながら見上げていると
ショウシは何かを思いついたように
「あ!」と声をあげた。




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