BLUE STONE 壱





さりげないと思う。


さりげなくショウシは言ったんだと思う。

だけどその言葉は私が一番欲しかった言葉で一番欲しくなかった言葉。



私の冷え切った心が温かくなっていく感じがした。




私は信じたくなかった。


目に涙が溜まってることをーー……


いつぶりかわからない涙を、認めたくなかったんだと思う。


そんなことを知ってか知らずか、どこまでも優しいショウシは


「俺、バイクだけどいける?」


なんて気づかないふりをしてくれて
私はそれにコクンと頷くと
ショウシはクスッと笑う。


そうして私たちはBlue stoneを後にした。



『……これショウシの?』



驚きすぎて涙も引いた私は
目の前にある巨大なものに目をやる。



「そうだよ?」



……凄い。
近くで見ると凄い迫力だなぁ




そう、私の目の前にあるのは
ショウシのバイク。




ショウシのバイクはマジェで
主に白が使われていて
ショウシらしいバイクだった。




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