BLUE STONE 壱
連れてこられたのは体育館裏
なんて、ベタなの……
なんてあえて面倒になるのは見え見えだから言わないけど。
何を言われるんだろうなぁ
なんて他人事のようにボーとしていると
「昨日 ショウシ様といたんだってねぇ?櫻井さん?」
その事か。
『……だったら何?』
と冷たく言い返すと
リーダーっぽい女はプチんと切れたのか私の肩を押す。
何も身構えてなかった私はその衝撃のせいで尻餅をつく。
『っ……』
「あんたみたいな汚い人間がぁ
ショウシ様に近づかないでぇ?」
とどこがおかしいのかゲラゲラ下品に笑い出すギャルたち。
『……相手にされてないからって
私に八つ当たり?やめたら?』
と口角を少し上げてそのギャルたちを見上げると、ギャルたちは口をパクパクしながら怒りに震えていた。
それと同時に ギャルたちは何も言わず 少し後ずさる。
いつも無表情の私が突然笑ったんだもん。
そりゃびっくりするよね。