BLUE STONE 壱
「っ、ちょっと顔がいいからって
調子のってんじゃないわよ!」
と1人のギャルが手を振りかざす
と同時に頰に痛みが走る
乾いた音が響き
それと同時に 私の頰は
真っ赤に腫れていた。
無表情でギャルたちを見ていると
満足したのか「ショウシ様に近づいてんじゃねぇよ!!」と言いながら
走り去っていった。
殴られた頰を触るとジンジンと痛む頰に
ため息を漏らさずにはいられなかった
『あーあ。……最悪』
しばらくして戻ろうと足を動かした時
『!!!』
目がどうかしたんじゃないだろうか。とさえ思った。
「なにしてる」
低くて掠れるこの声
忘れるわけない。
『……レツ、さん』