BLUE STONE 壱
もう私の中に 弱気な私は居なくなっていた
自分でもわからないうちに
私の中で黒い感情が芽生え出す
一樹が身体を求めてこなかったのは
大事にされてるから。なんて
自惚れてた自分がバカだ
一樹の背中が見えなくなるまで
私は一樹が去った道を睨んでいた
鞄をギュッと握りしめたとき
一筋の涙が溢れたような気がした
だけど、私はそれを気にとめず
口角を少しだけ上げた
だったら…変わればいいんだ
私が、変わればいい。