BLUE STONE 壱
私といる事でレツ……
いや、風神 Blue stoneの価値観が
下がってしまう事が。
「俺の価値観なんてどーでもいいんだよ」
『っ…』
意外だった。
「俺は別に、
価値観が下がるとか上がるとか
正直どうでもいい」
綺麗な口が動く。
「だからお前は 自分の心配してろ」
そう甘く低い声で言われた私はなんとも言えない気持ちになり、
レツの、胸に顔を埋める。
「生意気な女かと思ったら
今度はなんだ。
甘えてくんのか」
ため息が頭上から聞こえてきた。
でも、嬉しくて意外なレツの言葉にも私は納得いかなかった。
『レツ…さん』
「……あ?」
『学校は、いい…』
「…はぁ?」
意味がわからないというみたいに
眉間に皺を寄せるレツ。
『今日のところは、帰る…』
どーせ、こんな頰で授業なんて
受けれっこないし。
それを理解したのかレツは
はぁとため息を漏らしながら
ありえない爆弾を落とした。
「じゃあ地下に連れてってやるよ」
………地下?