BLUE STONE 壱
レツを見上げてみれば
銀色の眩しい髪の毛が
風で揺れていて……
その整いすぎた顔と目があった
近くで見るとこんなに綺麗なんだ…
とさらに思い知らされる。
ジロジロ見ていると レツの顔はだんだん険しいものになっていくのがわかった
「……ジロジロ見てんじゃねぇぞ」
と言われたので視線を外すと
レツは学校とは反対方向に歩き出した
『あ……の』
やっとのやっとで声を振り絞った私の声は聞こえてたかわからなくて不安だったが
レツには聞こえてたみたいで
視線を私にちらっと向けた。
『……地下って?』、
そう質問するけど肝心のレツはスルー。
それにむっと口を尖らせる私もスルー。
するとレツが足を止めた。
『……』
ショウシ同様
目の前にあるのはショウシより
一回りでかいビッグスターのバイク。
「乗れ」
それだけ言ってお姫様抱っこというものから開放できた私は黙って、レツの後ろに乗る。
『っう…』
足が少しあたりすごい激痛に襲われたがレツはそれを見て見ぬ振りして
エンジンをふかし始める。
なんてゆう酷い男なんだろう。
そう思いながらもレツのお腹に手を回す
やっぱりでかいバイクだと少し怖くて強めに手を回すと「痛ぇよ」なんて
声が聞こえてきたけど怖い私はそれを一切聞き入れようとしない。
そんなレツは、私を一瞬見てから
バイクを走らせたのだった。