BLUE STONE 壱
『…鈍感、ねぇ』
と考え込むように
ベッドの上で腕を組んで
真剣に考えていると
「そうゆうとこ」
とまたもや意味不明な
言葉を落下させてきたので
もう考えるのをやめた
鈍感なんだね。かぁ
初めて言われた
もしかしたら私は
鈍感って言葉の意味をよくわかっていないのかもしれない。
でも、鈍感。ではない
とこの意思をなかなか曲げない私は
心の中で苦笑いした。
「俺、下行くけどついてくる?」
と心の中で話していた私に
ショウシがいつも通りに
そう問いかけてきた。
下…って事はあの女の群れに
行かなきゃいけないって事
うーん。と考えていると
ショウシは私の考えてる事が分かったのか
「大丈夫だよ」
と何が大丈夫かもわからない
事を言い出したので
『…何が大丈夫なの?』
少なくとも私は大丈夫じゃない
あんな女に囲まれてたら
頭が狂いそうになる。
「うーん、レツから離れなかったら?」
今日のショウシは
頭がおかしいのかもしれない。
なんだかさっきから言ってる事が
理解できない。
でも、まぁこの部屋にいても面白くなさそうだし私は下へ行く事にした。
……ショウシと。