BLUE STONE 壱
09






それからというもの周りの女の視線や
男の視線。がとてつもなく
感じてしまって私は咄嗟に
レツに体を寄せてしまった


レツは周りの目なんて気にしない。
というよりこの整った顔上
周りにジロジロ見られることなんて多分慣れてるはずだ


だけど私は生まれてこのかたあまりこうやって周りに見られたことなんて、ない


だからレツは周りの視線なんて全く気にせず未だに私の肩を抱いたまま。


それに女が便乗して私への悪口を影でコソコソと言っている。



まぁ、今更だから気にしないけど。



何て思っている私はもしかしたら今時の女の子じゃないのかもしれない


今時の女の子ってのは、もっと物欲とか湧いたり友達とプリクラとか撮ったり
友達とお泊まりしたり。ってゆうものなんだと思う。


だけど、今の私は友達もいらなければ、物欲も、全然と言っていいほどない。


だから、ちょっとずれてるのかもしれない。


何時間くらいこのソファーでレツに肩を抱かれて座っていたのだろうか


何時間くらいこの重低音の中にいたような気がするのだろうか


まだ1時間も経っていないのかもしれない。


だけどあまりクラブなど来たことのない私はまだまだこの感じに慣れなくて
さっきまで一言も喋らないレツに視線を向けてみる。





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