BLUE STONE 壱




『………話が理解できない』


《チッ…》


え。素直にいっただけなんだけど私。
どうして舌打ちされなきゃいけないんだ
と密かにおもっていれば


《明日どーせ暇だろ、海辺に連れてってやるっつってんだよ》


………海辺?
確かに今はあっついあっつい真夏


海辺なんて、行ってない
行く友達もいなければ連れてってくれる人もいなかったし
セフレはみんなヤることしか頭にない低脳くんばかりだったから。


《ーーー聞いてんのか》


そんなレツが海辺に連れてってくれるなんてまるで夢を見てるみたいで………


『海辺っ?!いきたいいきたい!!』


電話越しにはしゃぐ私
久々にいくよ海辺なんか!!
楽しみなんだけど!!!やばい!


《ーーーふっ、じゃあ明日10時頃 迎えにいく》


そんな私をレツは鼻で笑うと電話を切ってしまった




< 88 / 119 >

この作品をシェア

pagetop